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第124号 所報 | 富山県総合教育センター

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Academic year: 2018

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(1)

No.124

平成30年2月26日

目   次

●巻頭言 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ●各部研修の紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ●調査研究事業の概要 ・・・・・・・・・・・ 2・3 ●センター事業より ・・・・・・・・・・・・・ 3・4 ●随想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ●連載「知って得29」その3 ・・・・・・・・・ 6

ー News ー

 1月29日総合教育センターにおいて、第35回高等学校生徒海外派遣事業の結団 壮行式が行われました。今回は「環境問題及びふるさと富山と国際交流」を研修 テーマに、3月5日から12日間の予定で台湾、シンガポール、マレーシアを訪問し ます。県内高等学校、高等専門学校の団員生徒20人は9月から研修テーマについて の学習や、現地学校との交流やホームステイ等に向けて研修を重ねてきました が、出発を目前に心新たに決意を固めているようでした。

教育研修部

科学情報部

教育相談部

新規採用教職員研修(幼稚園教諭) 講義と演習「記録と評価」

(11月30日)

高等学校理科実験実技研修会 「食塩結晶を用いたアボガドロ定数の測定」

(10月12日)

為すことによって学ぶ

各部研修

紹介

副所長 

角間 匡之

巻 頭 言

 数年前から時間があれば老いた父に 代わり畑仕事をしている。土壌も日当 たりも悪く、早くから耕作放棄された 山あいの斜面を借り、遙かに望む雄大 な薬師岳に励まされながら、タヌキや 野鳥、様々な虫たちと格闘している。 無謀にも無農薬で野菜を育てようと意 気込んでみたが、専門誌やネットから 得る知識だけでは、到底太刀打ちでき ない。栽培する 30 種類の野菜は、それぞれに掛ける手 間もタイミングも異なる。一週間作業を怠けただけで、 発芽した新芽が虫に食べ尽くされ、育てることの難しさ を痛感させられる。

 生徒指導の仕事を担当していた頃、「子どもたちは個 性的で、抱える問題も生活環境も一人一人違う。野菜を 育てるにも、その野菜に必要な手間を掛けないとうまく 育たない。生徒指導は『野菜の心』が大切なんだ。」と先 輩から教わったことが思い出される。ただ作業に追われ るばかりで、野菜をよく見ていない自分に気付かされる。  「為すことによって学ぶ(Learning by Doing)」とは、 ジョン・デューイの言葉である。教師であれば誰もが人

を育てることの大変さを体験している。そして、ただ体 験を重ねているだけでは、教師力が向上しないこともよ く分かっている。「体験し、その行為を反省的に思考す ることで初めて経験から学べる」というデューイの言葉 の意味は、子どもたちだけでなく教師にも、畑での私に も当てはまる。

 これほど教師の多忙感が話題になるのは、あまり記憶 にない。それだけ社会変化のスピードが速く、教師に求 められる資質や能力、仕事の質や量が変化している。し かし、どんなに忙しくても、教師が目の前の仕事に追わ れるだけの学校であってはならない。肝心の子どもたち にこそ目を向け、指導法や支援内容を振り返る時間がな ければならない。教師が、為すことによって学べるよう に、個々の体験を組織の経験値にまで引き上げる工夫が 必要である。

 若手と中堅教員が話し合う研修、情報機器の効果的な 活用、授業を振り返る有効な手法、チームとして子ども たちを支援するシステム等、総合教育センターには、学 校現場を多方向から支える使命と機能がある。センター の真価が発揮される年になるよう願っている。

第35回高等学校生徒海外派遣事業結団壮行式が行われました。

第3回適応指導教室担当者研修会 「適応指導教室通級生の事例検討会」

(2)

教育研修部

科学情報部

平成29年度 

調査研究事業の概要

  教員の授業における指導力向上に関する調査研究

(2年次)

― 校内研修の視点から ―  

 教育研修部では、昨年度から2か年計画で、教員の指導力向上について、授業を対象に研究を進めました。昨年度 は校内研修後の教員の意識面を中心に検証しましたが、今年度は、校内研修での学びが教員の日頃の授業にどのよう に生かされ指導力が向上するか、教員の実践面を中心に検証しました。

 富山県総合教育センターの調査で は、ALの形態として、グループ学 習を考えている先生方が多い。しか し、グループ学習に対しては効果的 に進める上で、多くの課題を持つ先 生が多い。

 全国学力・学習状況調査の結果で は、ICTを活用して協働学習や課 題発見・解決型の学習指導を行った 学校の方が、平均正答率が高い傾向 が見られる。しかし、具体的にどの ようにICTを活用しているかが見 えてこない。

 グループ学習およびICT活用を取り入れ、主体的・対話的な 深い学びを目指す授業を実践し

・グループ学習を取り入れた授業をする際のポイント ・ICT活用によるグループ学習のポイントとその対策 を作成。

 研究協力校のグループ学習およびICT活用を取り入れた授業実践事例(国語科、数学科、保健体育科、外国語科) をもとに、グループ学習のポイント、グループ学習の支援になるICT活用方法を具体的に紹介します。

I C T 活 用

近年、注目を集める2つのキーワード

アクティブ・ラーニング(AL)

センター + 研究協力校(中学校)

私も授業に取り 入れてみよう! 〈ある授業者の例〉

 日頃の授業では、問い返しをしても考えが深まらず発言もしない児童がいると悩んでいました。

 校内研修では、模擬授業・公開授業・事後研修会を通して同僚からねらいを意識することや様々な問い返しを学び ました。

 事後の日頃の授業では、ねらいを意識し児童の実態を踏まえた問い返しによって、児童がねらいに迫る発言をしま した。これには、授業者だけでなく参観した身近な同僚も手応えを感じました。

身近な同僚 同僚

手応え

関わり ねらいを意識し

様々な問い返しをする

授業における指導力向上 日頃の授業での実践

授業者、参加者(※):日頃の授業に生かす学び

※参加者:授業者以外の、      校内研修に参      加する同僚

日頃の授業での実践

校内研修 〈ある授業者の例〉

問い返しで考えが 深まらない 問い返しても 児童が発言しない

問い返しで 児童がねらいに迫る

発言をした

関わり

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた学習の在り方に

関する調査研究

(2年次)

−ICT活用による授業の支援−

(3)

教育相談部

センター事業

より

教師の力 動機付け意欲

チーム力

時間

帰属意識 早期発見

早期対応 継続的対応 日常的対応

情報の活用

感情

 児童生徒の複雑化・多様化する問題に対して、担任が 個人で対応するには困難があります。教職員や専門ス タッフ、関係機関が協働するチームによる支援が有効で す。チームによる支援が機能するには、児童生徒の困難 な状況を行動や心情から捉え、支援の方針や援助の方策 を共有して対応するための情報共有や合意形成のための 仕組みが必要だと考えます。

 そこで、ケース会議を中心としたチームによる支援の 仕組みを作成することで、学校ごとの特徴ある支援体制 づくりが促進され、担任の困難を低減することを研究の ねらいとしました。

 研究1として、アンケートや聞き取りを用いて、チーム による支援の要素や課題を検討しました。研究2では、 ケース会議の手順を示した「チーム支援シート」を作成 し、研究協力校(2中学校区の小中学校それぞれ1校、計 4校)の具体的な事例で活用し、教職員やチームによる 支援体制に及ぼす影響について検証しました。

 その結果、困難な状況にある児童生徒へのチームによ る支援の要素を構造的に描いたモデル図を作成し、課題

理科実験・観察訪問研修のまとめ

主管 科学情報部

 小学校の先生方を対象として実施してきた「理科実 験・観察訪問研修」も、12月初旬で平成29年度の全日程 を終えました。本年度は、24団体から延べ38テーマに申 し込みがありました。「しんきろうの世界」、「試験管 に雪を降らせよう」、「噴水遊び」等、実験や観察を通 して「光」、「水」、「空気」の性質を調べるテーマに 希望が集中したことが特徴としてあげられます。

 本年度は延べ651名の先生方が参加されました。参加 されたどの先生方も積極的に研修に取り組み、「研修の 内容を授業実践に取り入れ、児童と一緒に楽しく活動で きた」という声も多く聞かれるようになりました。  今後も要望の多い教材・実験器具の基本的な取扱い や、教科書と関連する観察・実験の研修項目を充実さ せ、参加の先生方と共に有意義な研修を進めることがで きるよう取り組んでいきたいと思います。

しんきろうの世界 学校周辺の自然観察

試験管に雪を降らそう 地層の観察

児童生徒へのチームによる支援の在り方に関する調査研究

−担任が指導に困難を感じている児童生徒への支援体制づくり−

困難な状況にある児童生徒へのチームによる 支援の構造図(モデル図)簡易版

学校支援訪問研修会等を通した学校現場の支援 チーム支援シートと内容

①エピソードシート

②ケース会議進行表

③リソースマップ

④ボードシート

担任が児童生徒の気になる様子を短いエピソードで書く。会議の資料。 エピソードを手がかりに、3つのステップと5つの手順で、問題の背景や行動の 要因、困難な状況にある児童生徒の心情を捉え、支援の方針や方策、役割分担を 決める会議の進行表。30 分程度で実施できるよう工夫を加えた。

児童生徒自身ができていることやもてているもの(自助資源)や、つながってい る人や関係機関のネットワーク等、援助資源(リリース)を一覧にしたシート。 児童生徒を取り巻く地図のように見えることからマップと呼ぶ。

ケース会議では、ホワイトボードに検討の様子を書き出し、ボートの画像 で残す。ボードの構成に合わせた記録用シート。

表 チーム支援シート一覧

実証 モデル

(4)

センター事業

より

センター事業

より

〈事業内容紹介〉

外国語指導助手の指導力等向上研修会

問題を抱える子ども等の自立支援事業

主管 教育研修部

主管 教育相談部

 JETプログラム招致の外国語指導助手と各学校の日本人外国語担当教員が、一層

効果的な語学指導ができるよう必要な知識・指導技術等を習得し、外国語教育に 係る諸問題について研究協議を行うことで、外国語教育の充実を図ることを目的 としています。

 教育相談部では、文部科学省の「いじめ対策・不登校支援等推進事業(学校以外の場における教育機会の確保等 に関する調査研究)」を受け、市町教育センター・適応指導教室と連携をとりながら、不登校の子供の自立を支援 する「問題を抱える子ども等の自立支援事業」を実施しています。運営協議会を年間2回開催し、調査研究内容の 検討や本事業の成果であるよりよい取組事例を紹介し合うことで、不登校児童生徒への適切な支援が県内に広がっ ていくことを目的としています。

[日 時]平成29年11月15日(水)、16日(木)(2日間) [講 師]清泉女学院大学 教授 グレゴリー・バーチ 先生 [演 題]15日「小・中学校のTTにおけるTEFL理論の応用」      16日「高等学校のTTにおけるTEFL理論の応用」 [受講者]JETプログラム招致外国語指導助手79名

      (小・中学校35名、高等学校44名)      日本人外国語担当教員118名(中学校32名、高等学校86名)

TT授業の工夫についての話合い

琴の演奏体験

理科体験(葉脈標本づくり)

◆研修内容の紹介◆

 2日間にわたり、講演の他に 30 種類以上のワークショップを展開し、受講者が 各自の課題・必要性・興味に応じてワークショップをあらかじめ選択し、参加で きるようにしています。校種を超えての意見交換や、1年目の ALT が先輩 ALT から学ぶことができる OJT の形も取り入れています。今年は、授業外でも ALT が力を発揮できる方法を模索するワークショップを多く取り入れました。

★生徒がよく間違う英語表現 ★小学校におけるTT

★特別支援学校(学級)、英語学習に支援が  必要な児童・生徒への対応 

★理科の体験を生徒に伝える ★地域におけるALTの役割

★英語の掲示板作成とその活用  ★ICTのさらなる活用 

★中学校での効果的な英語キャンプ ★職場環境、人間関係づくり  ★琴、浴衣着付、日本の鍋作り等の  体験講座

ワークショップ内容(例)

不登校児童生徒及びその家族への支援

適応指導教室への支援

適応指導教室・学校

・家庭との連携

体験交流活動(年4回) 家族のためのセミナー(年2回)

サポートチームの派遣 かわら版「コスモス」

    (年2回発行)

訪問指導員による適応指導 教室訪問(県内 15 教室)

適応指導教室担当者研修会

(年3回)

訪問指導員による家庭訪問 指導(6市町で実施)

家族キャンプ 8月 専門家による講演

手作り工房 10 月 人と関わる楽しさ、充実感、

達成感を味わう

不登校児童生徒への理解と対応

援助・指導の充実

実効性のある方策の協議 事業や活動の情報交流

・家庭に引きこもっている児童  生徒対象

・情報交換 ・事例検討  ・講演

実態に応じた 学習支援 生活支援

児童生徒 個別相談・学習補助 相 談 員 懇談・協議 保 護 者 相談

(5)

随想2

随想1

気 持 ち を 伝 え る

教育相談部長 

戸島 宏之

学 ぶ 楽 し さ

学力向上アドバイザー 

吉江 友秋

 ある日の夕方、職員室での話です。

 電話で話していたA先生が、受話器を置きながら 深いため息をつきました。B君の保護者から宿題に ついての質問があり説明したところ、うまく理解し てもらえなかったようです。加えて、宿題以外のこ とについてもいろいろ質問されたとのことでした。  事情を聞いた学年主任の先生が「家庭訪問をして 顔を見ながら丁寧に話をしてみたらどうですか」と アドバイスをしました。

 文化庁は、昨年9月に平成28年度「国語に関する 世論調査」の結果を公表しました。

 結果によると、16歳から70歳以上まで全ての年代 で9割以上の回答者が「コミュニケーション能力は 重要だ」と答えています。

 また、最も親しい人に自分の本音を伝えやすい手 段として「直接会っての会話」と回答した人が9割 と最多だったそうです。

 さらに、「誤解やトラブルを招きやすい手段・方 法」の質問では、「SNSやブログ」「携帯電話や パソコン等でのメール」の回答が特に多かったこと も明らかになりました。

 これらの調査から、多くの人がメールやSNSな どによるコミュニケーションは便利である反面、誤 解を招く危険性があると認識していて、本音を伝え る際には「直接会う」ことを望んでいる様子がうか がえます。

 しばらくして、家庭訪問を終えたA先生が職員室 に帰ってきました。

 「説明したら、分かってもらえました。B君の頑 張っていることも伝えることができてよかったで す。わざわざ来てくださって…と、お礼まで言われ ました」と、にこやかに語りました。

 A先生にいつもの笑顔が戻り、職員室も明るくな りました。

 どんなに便利な社会になっ ても、相手の顔を見て気持ち や考えを伝えることがコミュ ニケーションの基本のようで す。

 A先生の家庭訪問から、そ んなことを感じました。  以前から運動会や部活動の大会などで、生徒たち

をカメラで撮影してきた。「やる気」みなぎる表情や 頑張る様子が撮れた折には、学校祭や廊下に展示し、 そこそこの写真が撮れた気になり自己満足に浸って きた。その当時は、カメラの全自動(オート)撮影モー ドやシーン別のスポーツモード、人物モードの簡単 撮影モードで撮っていた。

 撮影対象であった生徒たちと接する機会がなくな り、今度は本格的な風景写真に挑戦したいと思い、 2年前から月に一度、写真入門教室に通っている。  初めての講義で、「これからは、カメラ任せのオー ト撮影や簡単撮影モードでなく、絞りやシャッター 速度、ISO 感度やホワイトバランスの組み合わせを 自由自在に変えて撮影ができる応用撮影モードで撮 影できるようになれば一人前ですよ」と先生から指 導を受けた。つまり、これまでの機械(カメラ)任 せの失敗しない撮り方から、失敗してもいいから自 分の感性を磨き、カメラを自分の頭で使いこなしな さいということだった。

 しかし、これがなかなか難しい。先ずは、絞り、 シャッター速度、ISO 感度などの基本的な用語の理 解から始まった。半年ほどかけてようやく頭で理解 できても、実際の撮影に活用できるかが問われるこ ととなった。

 毎月の宿題がある。10 枚程度の写真データを USB メモリで持参し、パソコンとプロジェクターで拡大 し、先生から1枚ごとに批評をいただく。「ピントが きちんと合っていないぞ」、「やや露出オーバー」、「背

景が汚いな」、「主役、脇役がはっきりしない」、「シャッ ター速度の工夫を」などと、これでもかとばかりに マイナス評価をされると悲しくなってくる。一方、 時折ではあるが、「これ、いいね」、「構図がいいぞ」、「き れいに撮れている」などとほめていただくと大変う れしい。そして、先生がパソコン写真ソフトを使い、 風景の切り取り方(構図)や露出を少し変えただけで、 自分の撮った写真が見違えるようによくなる。やは り口だけで教えていただくより、視覚に訴える具体 的な指導が大変分かりやすい。

 宿題に追われ、近場の撮影スポットに出かけ、家 に帰ってからは写真の整理・編集作業とこれが結構忙 しい。時間が経つのも忘れるほど夢中になっている 自分に気付く。しかし、なかなか自分の思い通りの 作品にならないというより、学べば学ぶほど、新た な失敗に気付いているのかもしれない。その失敗か ら学び、失敗を乗り越えて成長したいと願っている。 入門教室も後1か月で2年間を終える。まだまだ上 達しないカメラ小

僧は、次年度も中 級教室には進級せ ず、留年して入門 教室3年目を継続 しようかと考えて いる。失敗は成長 のもと。実に、学 ぶことが楽しい!

(6)

29

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連載

その3

教育相談

連 載

 PP (ポリプロピレン) 耐熱性に優れている  

PE   (ポリエチレン)    熱に弱い  

プラスチックリサイクル

科学情報部 研究主事 

岩城 圭一

優しさと強さをもって

教育相談部 客員研究主事 

舘野 智子

 成人式で晴れ着姿の女性がインタビューに答えてい

ました。「祖母のような、優しくて強い女性になりた い」。かつて、「甲子園には、父親のような厳しさ、 母親のような優しさがある。だから、生徒は憧れる」 と言った高校野球の監督もいました。カウンセリング でも、優しさと強さ、母性と父性を意識することがよ くあります。

 カウンセリングで何より大切なことは、クライエン トの考えや感情であり、ありのままの姿を尊重するこ とです。ありのままを尊重することは、相手の可能性 を引き出すことにつながっていきます。知識やスキル より相手との関係性です。例えば、不登校の子に「学 校へ行かなくていいよ」と言うことがあります。常識 にとらわれず、まず相手を受け入れなければ、関係性 を深めることは難しくなるからです。この時、心の中 で「どうやって学校へ行くよう仕向けようか」と思っ ているとしたら、本当の受容とは言えません。悩んでい る子は勘が鋭いので、即座に見抜いてしまいます。  時には、強く出ることもあります。自宅にこもって いる20代男性が、「俺がこうなったのは親のせいだ。 一生働かないで復讐してやる」と声を荒げました。そ

んな人生観を受け入れられるでしょうか。表向きは分 かったような顔をしながら、「困ったなあ」と感じて いました。自分を変えることに苦しんでいるとも想像 しましたが、何度目かの家庭訪問で、ついに、「気持 ちは分かるけど、堂々巡りなら話していても意味がな い」と告げました。すると、彼は「仕事を一緒に探し てほしい」と言いました。関係性が保たれていれば、 案外うまくいくものです。

 クライエントとカウンセラーに限らず、子供は親 に、児童生徒は教師に、優しさと強さを求めていま す。両方をバランスよく受け取りながら、人は成長 し、人格を形成していくのです。一人

の人の中には、母性と父性が存在 しています。家庭や学校、 社会も同じです。相手 を無条件に受け入れ てから厳しさを示 す、この順番が大 切だと思います。  ペットボトルの飲み口に疑問をもったことはありま

せんか?同じ商品なのに飲み口が白いものと透明なも のがあります。白いものは、充填時や殺菌時に高温に なっている中味を入れるときに容器密封性に大きく影 響する口部が変形しないように、飲み口の部分に耐熱 性を持たせるため、熱処理をしてあるので硬く結晶化 し白くなっています。透明なものは「アセプティック (無菌)充填」用のボトルで、高温で殺菌した内容液 をすぐ冷却し、無菌室で常温のまま無菌的に充填しま す。そのため飲み口の部分に耐熱性を持たせる必要が ないので透明のままになっているのです。

 さて、本体はポリエチレンテレフタラート(PET)で すが、蓋は2種類あり、白い飲み口のものはポリプロ ピレン(PP:耐熱性に優れている)、透明なものはポリ エチレン(PE:熱に弱い)を使用しています。これは本 体と違う材料のほうが同じPETを使うより柔らかく、

よく閉まるからです。また、PETは水に沈むのです が、PE、PPとも密度が1以下なので水に浮き、分別 しやすいという特徴をもっています。

 私たちの身の回りでは、さまざまなプラスチックが 利用されています。プラスチックは、加工しやすく、 着色も自由自在で、価格も安く、さびたり腐ったりし ません。しかし、安いということで安易に捨てられた り、「腐らない」という特徴が、その処分を困難にし たりするなど、新たな問題

を 引 き 起 こ し ま し た 。 ま た、限りある資源を無駄に してしまうことになり、資 源の再利用は,持続可能な 循環型社会を目指す重要な 考え方となっています。そ の大本は石油などの有限な 資源によるもので、プラス チックの廃棄物を再び資源 として活用することができ れば、資源確保、廃棄物処 理の両面で貢献することが できます。日本の廃プラス チ ッ ク の 有 効 利 用 率 は 、 2016年では83%となってお り、これは世界でもトップ クラスに位置し、リサイク ルへの取り組み意識の高さ を示すものといえます。

掲示板

理科室の

マテリアルリサイクル (再生利用)された

参照

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